おすすめアニメ映画『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』(※軽くネタバレあり)

二匹の物語には、自然に行って森の匂いをかいだり、冷たい小川に手を付けてみたりと、マイナスイオンが感じられるようなナチュラルな癒しがありました。

そんな作品を紹介していこうと思います!(※あくまでムーちゃんの独断と偏見によるものです)

あらすじ

音楽家のくまのアーネストおじさんは、お腹がぺこぺこでゴミ箱を漁っていました。

ゴミ箱の中にはねずみの女の子、セルスティーヌがすやすやと体を丸めて眠っていました。

おじさんは口元をペロリと舐めて、女の子を食べようとします。持ち上げられて、起き出すセルスティーヌは「わたしを食べないで!!」と叫びます。

女の子は「わたしを食べなければ、かわりにあなたがこの世で一番欲しいものをあげるわ」と交換条件を持ちかけます。

そんな出逢い方の二匹でしたが、二匹は仲良くなっていき、お互いの国も巻き込む騒動へと発展していきます。二匹はいったいどうなるやら。

くまのアーネストおじさんとセレスティーヌの感想

ねずみ社会の子供たちの教育係、社会の歯車として役目を果たす警察官や医者、どこか余裕がなく忙しいねずみ社会があります。まるで現代の日本のようです。

忙しいねずみ社会のかたわら、くまのアーネストおじさんとねずみの女の子セレスティーヌが、分け隔てなく他者に優しく、思いやって生きていく姿に心温まります。

人間よりも人間らしいんじゃないかと、動物が人間の心を持ったら、他者にこんなに優しくすることができるのかと、はっとさせられ部分もありました。

絵のタッチも可愛らしく、淡い色合いでずっと絵本が動いているような新鮮味のあるアニメーションでした。

くまとねずみは敵同士という物語上の常識から二匹は外れ、一つ屋根の下で暮らします。

そのことがあることをきっかけにしてバレてしまい、仲良くすることはおかしい、間違っているとねずみ社会、くま社会どちらからも批判を受けます。

彼らはそれでも一緒にいたいと強く望みます。

最後にはくまとねずみ社会の常識も壊れるような事件が起きて……

これ以上はネタバレになりますが、結末はハッピーエンドです。それがまたとてもいい!!

第86回アカデミー賞 長編アニメーション映画賞にノミネート

日本で公開されたのは2015年になります。

公開された劇場は全国でたった3館だったのに対し、「アナと雪の女王」「風立ちぬ」と並び、第86回アカデミー賞 長編アニメーション映画賞にノミネートされた作品でもあります。

その年の賞はアナと雪の女王が受賞しました。

原作者:ガブリエル・バンサン

ベルギーのブリュッセルで生まれました。美術学校で絵画を学びます。以後長期にわたりデッサンに専念します。

木炭デッサンの絵本「たまご」、インクによるデッサン絵本の大作「セレスティーヌ―アーネストとの出会い」(BL出版)で、ともにポローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞しました。

鉛筆画の大作「天国はおおさわぎ-天使セラフィーノの冒険」「マリオネット」(BL出版)などの作品があります。2000年9月没。

最後に

口コミで批判が目立ったものの、ファンタジーなので多少の矛盾は大目に見ていいだろうと思いました。

アーネストおじさんとセルスティーヌの性格的に大変気に入ったのもあります。

こんだけ自由奔放に生きられた清々しいだろうな、と。

原作の絵本も読みたくなるような、特に心が疲れた時に見たくなるそんな映画でした。