伊坂幸太郎 殺し屋シリーズの中でもエンタメ感満載『AX』の書評

こんにちは!ムーちゃん(@muu121211)です。

伊坂幸太郎さんの作品はどれを読んでもハズレが見当たりません。

その中でも『AX』が恐妻家の旦那さんについて、他人の家庭事情を垣間見ているようなリアル感がありました。

ふむふむ。と頷きたくなる面白さです!

そんな『AX』について語っていこうと思います!

伊坂幸太郎『AX』のあらすじ

業界内でも知らぬ者がいない超一流の殺し屋『兜(かぶと)』

彼には妻と一人息子、克已がいた。

妻も息子も父が殺し屋であることは知らない。

兜は表向きは文具メーカーの営業マンです。

「妻が怖い」(※上の写真はイメージです。物語とマッチョな女性には何の関連性もありません)

兜は恐妻家であり、克已は兜のおびえる姿を見て呆れかえっています。

息子が生まれた頃から、彼は殺し屋の業界から足を洗えないか考えるようになっていました。

五年前に殺し屋の仕事を仲介する医者にそのことを話します。

「引退するにはお金が必要です」

「そのためにはお金が必要です」

医師はのらりくらりと言い逃れ、兜は仕事を辞めるために、その仕事でお金を稼ぐといった不本意な状況を強いられていきます。

兜は殺し屋を辞められることができるのか……


伊坂幸太郎『AX』の感想

恐妻家。妻を恐れている旦那。尻に敷かれている旦那。

と言葉ではわかっていましたが、これが恐妻家の全貌か。と納得してしまうほどのリアリティがあります。

妻に対する兜の考え方に同情してしまったり、共感してしまったり、同棲したことがある方、今同棲している方なら、生活上の価値観の衝突は起きるものです。

物音で起きる気持ちわかります。

私も起きるタイプなので、夜帰ってくる誰かの物音に少なからず苛々します。

妻を怒らせないために、魚肉ソーセージが活躍するのかと、咀嚼音がしない食べ物に辿り着く境地、恐妻具合に拍手したい気持ちになりました。

兜は言葉を返すときに、ユーモアのセンスがあるようで、クスッと笑える部分がこの作品の面白さの一つだと言えます。

ミステリーなのか、ギャグなのか、どちらの要素もありアクションシーンも多く感じられる、一つで色々楽しめる小説、それがAXです。

同棲したこともない方も、エンタメ感満載小説として楽しめること間違いなしです!!

伊坂幸太郎『AX』の受賞数

  • 2018年本屋大賞5位
  • フタバベストセレクション(フタバ図書)第1位
  • 第6回静岡書店大賞(小説部門)第1位
補足

2018年の本屋大賞1位から4位

1位「かがみの孤城」辻村深月

2位「盤上の向日葵」 柚月裕子

3位「屍人荘の殺人」今村昌弘

4位「たゆたえども沈まず」原田マハ


伊坂幸太郎


伊坂幸太郎さんは、千葉県出身・1971年生まれ

2000年に第五回新潮ミステリー倶楽部賞を「オーデュポンの祈り」で受賞し小説家としてデビューします。

「アヒルと鴨のコインロッカー」や「ゴールデンスランバー」など、数々の賞を受賞し、人気作家の一人に。

その後も、「オー!ファーザー」、「マリアビートル」、「AX」など、多くの作品を世に発表し続けています。

主な受賞歴

  • 新潮ミステリー倶楽部賞(2000年)
  • 吉川英治文学新人賞(2004年)
  • 日本推理作家協会賞短編部門(2004年)
  • 本屋大賞(2008年)山本周五郎賞(2008年)

参考:ウィキペディア


最後に

伊坂幸太郎さんの作品はどれでもおすすめです。

その中でもさらにおすすめ3選を紹介します。

アヒルと鴨のコインロッカー

椎名は引っ越し先のアパートの隣人・河崎に「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われる。断りきれなかった椎名は本屋から広辞苑を奪う手伝いをさせられてしまう。その計画の後、河崎やペットショップの店長をしている麗子から2年前の話を聞かされることになる。

2年前の物語は琴美、その恋人であるキンレィ・ドルジ(
ブータン人)、河崎、麗子を中心に展開する。世間で多発しているペット惨殺事件の犯人たちに出会ったことにより、琴美が目を付けられてしまう。琴美は何度も襲われるが、ドルジや河崎に助けられ、逆に犯人たちを捕まえようとする。

2年前の事件と現在の本屋襲撃が次第につながっていく。


引用元:ウィキペディア

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グラスホッパー

妻を轢き逃げした男に復讐するために職を辞し、裏社会で男の父親が経営する会社に入社した
鈴木。ところが、男は自分の目の前で車に轢かれてしまった。業界には「押し屋」と呼ばれる殺し屋がいるという。

命じられるままに押し屋を追った鈴木だが、待っていたのは妻と幼い息子のいる家庭だった。温かい家族に戸惑う鈴木だが、会社からは息子の敵を討たんとする電話がかかってくる。

一方、自殺専門の殺し屋・
は過去を清算するために、ナイフ使いの殺し屋・は手柄を立てるべく押し屋を探していた。

引用元:ウィキペディア


フーガとユーガ

兄、優我と弟、風我は双子の兄弟。


父親は双子を虐待する親で、母親はそれを見てみぬ振りをする。


不運な子供時代を過ごし、大人になった優我はある日、ファミレスでテレビ製作会社の高杉に面白かったら、テレビに出してもえる条件付き自分たちの「アレ」について語り出す。



小学2年生の誕生日に気づいた「アレ」=「双子の身体ごと入れ替わる瞬間移動」だった。


瞬間移動にはルールがあった……

引用元;わたしがあらすじをまとめました笑


以上3選です。機会がありましたら、ぜひ読んでみてください。