昼間でもトイレに行けなくなる怖さ。ホラー小説『夜行』の感想。(※ネタバレなし)

著者の森見登美彦さんと言えば、夜は短し歩けよ乙女、四畳半神話大系、太陽の塔で有名です。

森見登美彦さんの作品は独特の語り部で丁寧な語尾の印象です。

そして、世界観も独特でエンタメ系のイメージでした。

今回もそんな要素を期待し、「夜行」を手に取りました。

え?!

まったく違いました(笑)

ひたすらホラーでした。

体が震え上がるほどです。ホラーを読みたい人にはとてもオススメなので、見所を紹介したいと思います。

あらすじ

10年前、同じ英会話スクールに通っていた6人は鞍馬の火祭りに出かけていた。その夜、長谷川さんが失踪する。

10年ぶりに火祭りを見に行こうと集まった仲間たちは失踪した彼女について触れない。けれど誰も彼女のことを忘れることができず、再び集まったのも彼女の存在を想ってのことだった。

彼らには不思議な共通点があった。それぞれの旅先で銅版画家の岸田道生の作品「夜行」を目にしていた。長谷川さんは失踪する前こんなことを言っていた。

「夜はどこにでも通じてるの。世界は常に夜なのよ」

森見登美彦さんとは

略歴


  • 歳:1979/1/6(40)
  • 住まい:奈良県生駒市
  • 最終学歴:京都大学卒
  • 職業:小説家
  • 活動期間:2003年から
  • ジャンル:ファンタジー・S F
 

受賞歴


  • 2003年 第15回 日本ファンタジーノベル大賞受賞【太陽の塔】
  • 2007年 第20回 山本周五郎賞受賞【夜は短し歩けよ乙女】
  • 2010年 第31回 日本SF大賞受賞【ペンギン・ハイウェイ】
  • 2014年 第2回 京都本大賞受賞【聖なる怠け者の冒険】
  • 2017年 第7回 広島本大賞受賞【夜行】
 

人物像


森見登美彦です。小説の書き方というものは分からないものであります。私は「小説家」をやっていますが、今もよく分からない。「分かった」と思っても、いつも間違ってる。絶望的である。そういうわけだから、小説の書き方が分からないというのは普通のことです。分からない分からないとぷつぷつ言いながら書きましょう。ひたすら試行錯誤していると、「よくこんなの書けたナア」というものが希に書ける。だいたい、まぐれ当たりである。しかし、まずはそれでいいと思うのであります。

引用元:小説野生時代新人賞公式HPより

森見登美彦さんの小説に対する考え方すごくわかる文章でして、すごく独創的な方だな〜と言うのを以前から勝手に感じています(笑)

「思うのであります」語尾も独特。なんかかわいい。←おいっ

夜行の感想

一言で感想をまとめると体が震えてくるぐらい怖いです。笑

  • 第一夜 尾道
  • 第二夜 奥飛騨
  • 第三夜 津軽
  • 第五夜 天竜峡
  • 第六夜 鞍馬

章ごとに独立した話になっています。どの章でも出てくるキーワードがあります。「失踪した長谷川さん」、「夜行という銅版画」です。

この2点に着目しながら、小説を読み進めると新たな発見が続々と出てきます。

これらの発見から物語はどのように展開されていくのか、最後まで気になって仕方なくなります。(笑)

「夜行」怖いランキング第1位の文章を読んだ時のムーちゃんの状態


!!!!! ぎょえええええぇ。めっちゃ怖いんですけど!さっきからそんな文章が続いていて『怖い』の蓄積具合がヤバいです。

昼間のはずなのにトイレが怖く感じてきました。外から聞こえる生活音に体がビクッとなります(笑)

裏表紙の小説紹介で『怪談×青春×ファンタジー』とありましたが、青春要素は感じられませんでした。ファンタジー要素は……ホラーが強すぎて掻き消されそう(笑)わたしにとっては、ファンタジーには思えないファンタジーでした。(どっちやねん)

口コミ・評価

最後に

また違った森見ワールドを味わいたいです。

次は太陽の塔が読みたいですね!!

調べてみると、なんでも常軌を逸したストーカーが主人公らしいです。

気になりますね。笑

夜行

夜行

  • 作者:森見 登美彦
  • 出版社:小学館
  • 発売日: 2019年10月04日